映画『カメラを止めるな!』
映画『カメラを止めるな!』。テレビニュースでも広く取り上げられ、映画『この世界の片隅に』のように、今後益々話題になること必至のこの映画。一番の魅力は、誰も感想を言えないこと。この一言に尽きると思います。この映画に魅了されたからこそ言いたくても言えない。だからせめて観てくれたらこの気持や感想を言い合える!そう思って誰もが、友人知人にオススメするのでしょう。なので、この映画をおもしろいと感じれば感じた分だけ口を閉じざるをえない。
良い映画とはどういう映画か
人により、時代考証や演技、カット割りや台本などそれぞれあると思いますが、私が思う良い映画とは、観ていることを忘れさせてくれる映画だと思います。それは、具体的にどういうことかというと、下記のようなことだと思います。
- 登場人物に感情移入しすぎて自分のことのように感じる
- 現実とフィクション(映画)がわからなくなる
- ただの観客になる(思考停止)
1.登場人物に感情移入しすぎて自分のことのように感じる
感情移入する登場人物によって感じる感情は違いますが、自分が作品の中の登場人物のように考え行動している。昔の自分や、今の自分の考えや感じ方とシンクロし、登場人物と同じような感情を感じてしまう。どちらかというと恋愛映画に多いパターンですね。このタイプの映画で個人的におすすめなのは、下記2作品。私は離婚経験者ではないですが、どちらも本当に痛々しい作品。観ていて胸が痛くなりましたよ。(´∀`*)ウフフ
2.現実とフィクション(映画)がわからなくなる
このパターンで多いのはやっぱりホラーでしょう。怖いものというのは想像力を掻き立て感情を刺激します。多少できが悪くても、人間の想像力とはすごいもので、3つのしみがあると顔と感じるのと同じ様に、恐怖体験が現実世界にかぶさります。ホラー以外ではよくできたサスペンス(フィクション、ノンフィクション問わず)やドキュメンタリーなんかも映画を見ているのか、現実の話なのか、頭の中を混乱させます。このタイプでおすすめなのは、下記ですがどちらも賛否両論あり、私はどちらも観てから気持ち悪くなりました。トラウマになる可能性ありです。
3.ただの観客になる(思考停止)
思考停止というと言葉が悪いですが、純粋に観客として映画ということを忘れて見入ってしまう映画ですね。役者の演技がどうだとか、台本がどうだとか、映像がどうだとか、そんなことを一切忘れて、ただ純粋に、何も考えずに一喜一憂するような映画。ホラーやサスペンスは、次どうなるんだろうという想像力が湧くのに対して、ただただ映画を楽しむような感覚です。おすすめは、
カメラを止めるな!はどれか?
個人的には『カメラを止めるな!』は映画に入り込むという意味で1であり、3かなと言う印象です。私は年間100本程度映画を観るので、正直あまり映画に入り込めず、残念ながら少し批評家傾向で映画を見始めてしまう傾向があります。だからこそ、正直最初『カメラを止めるな!』は、「あぁ。。。」と思うところがありました。が、それこそ映画が走り始めたときにはもう、映画の虜。上映時間も94分なので少し短めですが、完全に思考停止状態でエンドロールの流れる最後になっていました。
観るときのスタンス
言えることは、ひとつです!こんなブログ読んでいないで、色々情報探してないで、無駄な想像してないで、さっさと劇場に行ってください!初めて映画を観るような純粋な気持ちで観られたら、きっと、「何も見ないできてよかった。。。」という気持ちになれると思います。
あと、油断しがちですが、オフィシャルサイトも見ないほうがいいですよ!
というわけで、ちょっとブログの趣旨とは違う記事になった感がありましたが、近年稀にみる傑作として、十分天才的作品だと思い、ブログを書いてみました。ぜひぜひ皆様よい映画大変をお送りくださいませ!